流聲 ryusay ☆彡

五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

恩師の話

私の14年間の学校生活のうち、もっとも印象に残っている先生は、小2から小4まで担任だった緒方先生です。
緒方先生は当時50歳位のベテラン女性教師で、優しさと厳しさを兼ね備え、生徒から人気のある先生でした。
先生の教育方針の特徴は、道徳。先生は何よりもまず『いのちの教育』に重きを置いていました。
「皆のいのちはかけがえのないもの」
「友達にこんなことをしてはいけない」
…学級で何か問題があれば、他の授業を潰してでも皆で問題について話し合おうとする、そんな先生でした。
しかし、ある時事件は起こりました。小4の12月、終業式を目前にして、先生の家が火事で全焼してしまったのです。しかも運悪く、通信表を付けようと家に持ち帰った時に…。終業式、私たち生徒に渡されたのは、コピーして作った二学期だけの簡単な通信表。幸い、成績の資料は学校にあったため、通信表の評価だけは付けることができたのです。
教室で、先生に「ごめんね、皆のあゆみ(通信表)燃えちゃった…」と泣きながら謝られたあの終業式は、今でも忘れられません。
私の小4の通信表には、一学期だけ何も書かれていません。二学期は何とか出来たけれど、一学期の評価は全く分からなくなってしまったからです。「最初のと評価が変わったらいけない」と、先生はあえて作り直そうとはしなかったのです。
緒方先生とは、そんな風にいろいろありましたが、今でも非常に尊敬している先生です。今もお元気でいらっしゃるといいなぁ…。
今後、緒方先生のような素晴らしい先生が一人でも増えることを祈ってます(^_^)