流聲 ryusay ☆彡

五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

脳死と臓器提供と法案と

やや長くて重いです。




18歳の時、短大の受験で面接があり、私は脳死患者についての意見を述べた。しかしその時点で明確な答えは出していなかった。
19歳の時、短大の授業で脳死患者の解剖のビデオを見た。その時から感覚的に「やっぱりこれは死なのかもしれない」と思うようになった。
その後短大を辞め、持病で入退院を繰り返していた20代前半。病院で配布していた「臓器提供意思表示カード」を手に入れる。順当に考えて、自分より若い人間にサインを貰うがいいだろうと思い、妹にサインを書いてもらう。日付は平成13年9月24日。当時24歳。五臓五腑になる一週間程前のこと。いろいろ思うこともあったのだろう。
『自分がもし臓器移植をしないと助からない病気だったら?』
『自分がもし突然脳死となってしまったら?』


臓器提供意思表示カードは、『脳死の時に提供する』『心停止のときに提供する』『全く提供しない』が選べる。一番目と二番目の箇所に○を付けている私は脳死患者からの臓器提供に賛成していることになる。
脳死は死ではない、という意見も見られますが、それならばもっともっと早く……現行の脳死患者からの臓器提供についての法律が決まるより先に語られるべき内容ではなかったのかと思うのです。乱暴な言い方をすれば、「何を今更言ってんの?」という感じです。嫌ならばあらかじめ臓器提供を拒否する意思を表すだけです。議論のポイントとタイミングがズレているような気がします。


使えるだけ使ってね、角膜は酷使してるから使えないかもね、小腸は少し切っちゃったからあげるのは申し訳ないかも、私はそんな感じの希望です。


右卵管と大腸がない人間からの意見と感想でした。