流聲 ryusay ☆彡

五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

2014-2015シーズンを振り返る

ソチ五輪も終わり、スケヲタとして初めて通しで迎えるシーズンを、ワクワクしながら待っていました。
まさか、こんなに大変なことになるなんて思いもせずに。


今シーズン通して思ったことをいろいろと書きたいと思います。まとまっていないかもしれませんが御了承ください(その混沌こそ私の脳内かもしれません)。


GPシリーズは、初戦スケアメでまっちー優勝、続くスケカナで無良くん優勝、そこまでは良かった。すごく楽しかった。
御存知のとおり、CoCでの結弦とハンヤンの激突事故が起こりました。テレビでとはいえ、生放送でモロにあの瞬間を見てしまいました。
私もそうでしたが、それを見ていたスケヲタ全体がほんとにおかしくなってしまって。つまりは「病んでいる」状態だったのだと思います。
思い出したくなくても思い出してしまう、涙が出てしまう、本当に怖かった。今でこそその症状はほとんど出ませんが、未だにあのときの録画は見返すことができません。
もちろん一番ダメージを受けたのは当人たちです。当時は怪我の詳細が分からない上、いろいろな論調がありました。結果的に二人とも回復しましたが、過去にも同様の事故はあったし、これからも起こるかもしれません。
これは大きな課題として今後も残ることでしょう。
そしてNHK杯ではダイスが初優勝。ビックリしたけれど、でも彼が頑張ってきた結果なんだとすごく納得しました。
女子は本当によく頑張ってくれたと思います。ランクCになっただなんて信じられない。アッコさんもミキティも真央ちゃんもいない中、若い力が盛り上げてくれたと思います。
女子は注目する選手が多すぎて、現時点では大本命の選手っていないかもしれません。そのくらい楽しみになりました。

グランプリファイナルでは、男子シングルで結弦が二度目の優勝。無良くんが5位、まっちーが6位でした。
女子はグレイシー欠場によって理華ちゃんが繰り上がり、初出場となりました。結果は6位ですが、彼女にとっては大きな経験になったことでしょう。そういう風に御本人もおっしゃってましたね。
そして年末の、運命の全日本。西日本選手権を生で見た私にとってはまた余計に楽しみでした。そして、まっちーが繰り返し言っていた、「全日本に賭ける」という言葉。それを反芻しながら。
女子は知子ちゃんが初優勝。上位はこれまた若い顔ぶればかりでした。男子は結弦が優勝、二位にはジュニアの昌磨が入り、三位に小塚くん。まっちーは4位でした。
その後の顛末は皆さんも御存知の通りです。町田樹は引退しました。
SPのラヴェンダーの涙と、FSの第九での穏やかな顔、偶然かもしれないけど、それぞれのプログラムのテーマそのままの表情で。
MOIでのエデンでも、そのテーマそのままに、苦悩の後に光を掴むような演技でした。アンコールのJe te veuxの相手は、本人自身だったのでしょうか。
そして私は年末年始に毎日酒をあおりました←


その後、四大陸選手権。そして世界選手権。「大本命のいない試合はどう見たらいいんだろう」、なんていう心配をよそに、とても白熱しました。楽しめました。
結果として男子シングルは世界選手権の枠が減りましたが、私はそこまで悲観していないんです。枠は取り返せばいい。むしろ来季が楽しみなぐらい。


四月中に国別対抗戦はありますが、今季の個人戦はひとまず終わりです。


たまたま今年だったから、かもしれませんが、「スポーツ見るって神経すり減らす」「同じ試合は二度とない」ということは嫌と言うほど身に染みました。
スポーツの中でも、フィギュアスケーターの競技生活はとても短いです。海外だと三十路選手もまれにいたりしますが、日本の選手なんて20代半ばで引退は当たり前。上位でない選手は、大体が大学卒業とともに引退するのです。
だから本当に試合はナマ物です。怪我も多いし、いつどうなるかも分からない。
そして、我々ファンに出来ることは、「応援する」「祈る」「邪魔しない」この三点に尽きます。きっとフィギュアに限らないことだと思います。



ここからは、町田樹の話。
年末、「残酷な現実は最初からそこにあった」というようなことを書きました。それは今でも私の傍にあり続けています。
けれど、彼自身がそれに明確な名前を付けてくれました。何なのかは説明できます、けれど敢えてそれをすることはしません。書けるわけないじゃないですか。
ただ、私の感情は、いわゆる皆が口にするような、恋とかそういう可愛いものには最後まで成れませんでした。
これからの人生、私の身に何が起こるかなんて知りません。けれど、後にも先にも一回きりの感情かもしれません。そういう名前の感情だから。というか、もうこんな大変なの一回でいいです(苦笑)。
けれど、何も知らないで生きていくよりずっといい。
ミューズが教えてくれたフィギュアスケートを、これからも見守り続けようと思いました。
でも、お正月に言った「この一年を駆け抜けたい」という気持ちは、ほんの少しだけスピードが緩やかになった気がします。道の傍らに少しずつ、お花は咲き始めているから。
「きっと彼ならとんでもないことをしでかすに違いない」今までだってそう思って、それ以上のことを見せてくれたから、これからも、少し違う形だけど、そうなのでしょう。




ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
(後日また少し直すかもしれません←)