流聲 ryusay ☆彡

五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

映画「ガタカ」を観ました

これは単独の記事で書こうと思います。友人から「面白いから観て!」と勧められ、このたびBSで放送になったので録画して観たのです。

あらすじ。

遺伝子操作で優秀な子供が産まれるのが当たり前な未来。それを行わずに生まれた主人公(いわゆるガンダムSEEDでのナチュラル)。生まれた時点の遺伝子検査で病気の可能性や死亡推定年齢が判明してしまい、病弱なまま成長します。弟は遺伝子操作によって優秀な子供として誕生(いわゆるコーディネーター)。
優秀な弟にどうにか勝ちたくてたまらない主人公。しかし主人公のようなナチュラルは世間では底辺扱い。それでも主人公は宇宙飛行士を志願。事故によって足を悪くした優秀な人物に成りすますことによって、どうにか宇宙に行こうとするのですが…。

いわゆるSF映画です。ただ、主人公の劣等感からのあがきだったり、己を消して他人に成りすましてまで夢をかなえようとしたり、痛々しく、命が叫ぶような、そういうお話でした。いろいろと心に刺さりました。素晴らしい作品でした。



そして、この物語のある場面に、シューベルトの「即興曲 作品90-3」が使われています。町田樹の「継ぐ者」の曲です。もしかしたら、彼はこの映画を観たのかもしれない、と思いました。彼の好きな宇宙がテーマの映画ですし、遺伝子は“継ぐ者”そのもの。そんな気がしています。