流聲 ryusay ☆彡

五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

あれから一年経ちました

町田樹が引退宣言をしてから、今日で一年経ちました。
あっという間、と書きたかったけど、そんなこともなく。一年よりもっと長かったんじゃないかと錯覚すらしそうです。というのも、昨年末から今年始めの記憶がほんとに飛んでて。毎日自棄酒かっくらってたぐらいしか記憶がなくて。去年のブログ見返してて、「そうだったっけ…」と確認する始末で。自分が書いたはずなのに、まるで他人の言葉を読むかのように頷く始末で。
率直な今の心境を書くと、寂しくない悲しくないと言えば嘘になる。けれど、こうして六分間というとんでもないプログラムを引っ提げて、私たちに披露してくれて、さらに研究者としての道を邁進していることが、たとえ姿が見えなくても分かるから、本当にたくさんたくさんのものを貰えたんだと、つくづく感謝の気持ちしかありません。
最初は公式サイトの「お心だけ頂きます」という文言に戸惑ったりもしたけれど、彼はPIWの最終日に感極まって、引退のときには泣きもしなったくせに、その時はボロボロ泣いちゃってて、そうかと思えばCaOIの時は本当に楽しそうで。だからきっと、我々も彼も望んだものを受け取って、渡せたんだろう、と思っています。もしかしたらファンの勝手な思い込みかもしれませんけどね。
来年もきっと彼は氷の上に現われるでしょう。そして、ますます研究者として成熟していくのだろうと思います。
去年、私は「未来が楽しみで仕方ない」と書いていました。それは今でも変わりません。そして、「強烈に輝く人だった」とも書きました。それも今でも変わりません。変わらないどころか、ますます強烈になっちゃったかもしれません。
私に出来ることなんて大したこと無いし、それこそおこがましくて仕方の無いことばかりだけど。これからも見守っていくよ、まっちー。


年末、いろんなところからベートーヴェンの第九が聞こえてきます。その度に胸がチクチクしないわけではないんですけど、今となっては彼があのプログラムを選んでくれたことが誇らしいです。
当分は、痛みと歓びとともに進んでいくことにします。とてもじゃないけど、二つは切り離すことなんて出来ないから。