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五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

12/18サンライズフェスティバル2010冬銀河・富野由悠季監督トークショーレポート!

※レポートというより覚え書きの羅列です。順番が前後している箇所がありますのでご了承下さい。

予想通りというか、客層はいい年したガノタの男性が大多数でした(苦笑)。しかし女性も若干名いらしたのでホッとしました。ピンクの花柄フリフリ着てるの私くらいですよね〜σ( ̄▽ ̄;)


まず始めに、「レジェンドオブガンダム」という、歴代のガンダム作品を主題歌に乗せてダイジェストで見せる映像が流れました。TV版や劇場版はもちろん、SDガンダムやEVOLVEやイグルーやガンプラビルダーズまであってびっくり!
ただ、Zはなぜかただのサントラだったし、TMさんもUVERさんも使用されていませんでした。そこが個人的にちょっと残念でした(´・ω・`)あ、Gacktはちゃんと流れました。



次に富野由悠季監督と、サンライズのプロデューサー尾崎さんが登場されてトークショーの始まり。以下、富野監督のお言葉や、お客さんの質問。



・喋る内容を決めないで来た。お客さんの顔を見ないと決められないから。
トークはショーにはならない。僕たちが思うショーというのは…ご婦人がいらっしゃるから言いませんけども(笑)(←何を仰りたかったのか気になりますw)
・レジェンドオブガンダムについて。こういうのを見せられると、10年毎ぐらいに「あ〜_| ̄|○」と思う。
・ここにいるお客さんは素人じゃない。←爆笑
Q「イデオンのデザインについて」←こういうのが素人じゃないんですねわかりますww
・30年も前の話だからよく覚えてない。
・ロボットのデザインを自分でフィニッシュできないのが悔しいところ。プロのデザイナーさんにお願いしても、初期の作品は自分のデザインの癖が残ってしまっていた。最近出回ってるものはすっかり自分の線が消えてる。
・昔、長い足の二足歩行ロボットに憧れていた。
Q「富野監督のような文章が書けるようになるには?」←作家志望の方からの質問。
・富野節は癖のようなもの。
・御輿の職人さんのお話を例に挙げ、自分にはそういう書き方しか出来ないとのこと。真似をしてはいけないし、出来ないと仰りたかったようです。
・どんな些細な話でもいいから、結末まで書きなさい。書きかけではいけない。それを何本も書いていけば、自分の癖が分かる。
・ただし、ある程度のところで「退く」ことも大事。
・自分は32歳の時点で足腰が弱ってしまい、座ってするアニメの仕事しか出来なくなった。退き際がなくなってしまった。
Q「お忙しいとは思いますが、長編の仕事をする予定は?未発表の絵コンテはないんですか?」
・(絵コンテはない、と仰いつつ)仕事はプロダクションありきなので自分一人では決められない。
ジブリの鈴木プロデューサーと宮崎監督のように、僕は相性のいいプロデューサーと組めなかった。あの二人がいなくてはジブリは成り立たない。
ジブリにライバル心はない(どうやら同業として同じ目線を持っているようなお話でした)。
・32億ちょうだい!(←これだけかかるらしいです…)
・今やってる何ちゃらヤマトは20億くらいかかっていると思う。
・生きてるうちにもう一作大きなものを作りたい。
Q「富野作品に出てくる強い女性が苦手です。富野監督の好きな女性のタイプは?」(笑)
・だって自分の好きな女性なんてこの世にいないじゃない!ご婦人は言うこと聞いてくれないよ?(笑)
・そういうのはよそでやってるから今更自分がやったところで富野節にはならない(強い女性は隙間産業のようですw)。
初音ミクを例えに出して、「自分の好きな、好きに出来る女性キャラ」の話をする富野監督。
・好きなタイプはキシリア・ザビ(会場爆笑)。あれだけ強ければむしろ人間関係が円満になりそうだから。
・結局、富野監督は強い女性がお好きなようですw
Q「なぜクロスボーンガンダムだけアニメ化しないのですか?海賊大航海時代なので是非!」
・そういえばそうですね、と監督。
・最近の作品はあまり見なくなりましたが、ONE PIECEは結構好きなんです。
あれだけキャラが出ててとんでもない設定のご都合主義なのに、あの二十何分を持たせることが出来るから。(会場爆笑)
Q「以前の絵コンテ千本切りのように、ほかの作品にゲストとして仕事することは?」
・一話だけ、というのは今となっては仕事ではないそうです。
・しかも、他の監督の下で仕事をするというのは、なまじガンダムが当たってしまっただけに、年を取るともう出来なくなってしまった。謙虚さがなくなってしまったのが自分の悪いところ。
・僕はYouTubeを認めてません(個人発信ではなく、監督やプロデューサーやアニメーターなど様々な人間が関わってこその作品である、とのこと)
Q「打ち切りの作品について」
・実はファーストガンダムにはもう一戦争ある予定だった。
・打ち切りを言い渡された時は残念に思ったが、終わったときにはホッとした。自分の思う通りに作っていたらパンクしていたかもしれない。
・我々は有限の中で仕事をしている。毎週しなきゃならないから出来る、制約がないのはデビュー前のアマチュアぐらい。
・本当は実写映画の仕事をしたかった。その方が社会的に立場がいいから。
・本当は女性にウケるような作品も作りたいんですよ?でもねぇ…(と客席を見回しながら苦笑い)。
・今日は大人だらけのお客さんだからこそ話せた内容。



以上、思い出せる限りで書きました!また思い出したら書き足しますね。
富野監督はものすごく自己分析をされている方のようです。それがまたキャラクターに反映されているのかな、と今回改めて思いました。