北風が街をかたくきつく閉じこめてしまえば
あまりに恋に走りがちな浮気な心も落ち着くだろう
何ものにもとらわれず負けず泣かない
強い心がほしい ほんのすこしの瞬間にさえも
涙がこぼれおちてしまいそうな不安定な気持ちで
バスの時刻をながめて時計を見てぼんやりと
ただ時がやってくるのを待っている
あの人につれ去られてどこへ行ってしまったの
泣きたい心
泣かない気持ち
- 作者: 銀色夏生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1989/05/01
- メディア: 文庫
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私をつくったものの一つ。
よい言葉がたくさんたくさんあり過ぎて迷います。