流聲 ryusay ☆彡

五臓五腑ノリコのブログ。SINCE September 25th,2004

物事が極限まで達したところ

本日、全日本選手権女子FSでした。優勝は、最終滑走だった宮原知子ちゃんでした。私の予想は当たりました。初優勝、本当に本当におめでとうございます。



そして、すべての結果が出たあとに、四大陸選手権と世界選手権の出場者の発表がありました。祈るような気持ちで待っていました。
世界選手権には、優勝した羽生結弦のほか、小塚崇彦、そして町田樹の名前が発表されました。本当に嬉しかった。
けれど、その後に待っていたのは、予想だにしていなかった言葉でした。



町田樹選手は、この全日本選手権を最後に、現役引退を発表しました。



他の選手も全く聞いていなかったそうで、驚いていたそうです。
今シーズン最初に掲げた「極北」の二文字、今ようやっと分かりました。SP後の感極まった恋する乙女のような表情と、FS後のとてもおだやかな表情、まさか本当に最後だったなんて。


ちょうど一年前の今頃、全日本選手権男子SPの結果だけをニュースで見て、そこには2位に全く知らない選手がいました。それが町田樹という名前でした。
次の日テレビでFSの「火の鳥」を見て、あなたの演技を初めて見て、そしてソチ五輪の代表に選ばれて、EXの白夜行の青い衣装で語る姿を見て、「ああ、私が応援するのはこの人かもしれない」と思ったのです。
当時ちょうど私は悩むことも多くて、精神的にも少し疲れていて。けれど、あなたの演技を見ていくにつれて、心の中に、とてつもないたくさんのお花が咲いて、満天の星空を見て…本当に救われた。そして驚いた。感動した。夢中になった。
気が付けば、アイスショーのチケットを買っていました。遠巻きながら初めて氷上での姿を見ることができました。
今回のグランプリシリーズを見て、全日本を見て、「いつか現地で応援しよう」と心に決めていたところの、突然の引退宣言でした。

四月からは、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学し、二年間の修士課程にて研究をされるそうです。博士課程も視野に入れている、とのこと。スケートアメリカのSPの日が合格発表だったそうです。
もう少し、心の準備をさせてほしかった。世界選手権に出て欲しかった。けれど、あなたが決めた真っ直ぐな道ならば、もう何も言うことはありません。
あなたのおかげで、フィギュアスケートに詳しくなれました。沢山の選手の演技を楽しむことができました。「まともにスポーツをやったことがない」のが負い目だった私に、スポーツ精神の何たるかを教えてくれたような気がしています。


ちなみに、今後については「なお機会を与えて頂ければのお話ではありますが、今後とも研究活動の一環とアイスショー等での演技や創作活動を必要最小限の数の舞台において、経験させていただきたい」とも仰っています。つまり、アイスショーでは見られるんですね。一度白紙になった著書も、出るかもしれないんですね。



この一年間、たくさんの感動をありがとうございました。そしてこの先もずっとずっと大好きです。あなたの志す道が、美しい花にあふれていますように。

ご本人のお言葉。
http://www.kansai-u.ac.jp/sports/message/machida/2014/12/post_26.html
(追記。現在このページは閉鎖されています)






本当に本当に余談。
早稲田の大学院ということは、ゆづの先輩みたいなことになるんですね。今日、ゆづは腹痛で精密検査が必要のため、発表の場を欠席していました。彼がどう反応するか、とても気になります。